初代今村静斎没後百年 篠山焼 二代の物語
今村静斎(本名 静治)は明治23(1890)年、篠山町(現、丹波篠山市)西町に生まれました。
若き静斎は、平安鎌倉の昔から今に続く「丹波焼」のすばらしさに感動し、江戸時代の篠山藩主のお庭焼き「王地山焼」が廃窯なったことを残念に思い、王地山焼の復興をめざして陶芸の道を志します。京都での修行の後、自宅に窯を築き、「篠山焼」と名付けました。青磁や染付、三島手などの茶陶を多く制作し、中でも、象嵌の技法を取り入れた壺や鉢には優れたものがあります。
しかし大正11(1922)年、32歳で病没。その後、篠山焼きが途絶えたことを憂いた父源太郎は66歳ながら瀬戸で修行を重ねたのち、自ら二代目静斎を名乗り、篠山焼を継承しましたが昭和10(1935)年に病没。笹山焼は、わずか20余年で途絶えてしましました。
本年は、初代今村静斎没後百年にあたります。篠山焼の優品の数々と自筆資料を通して、作品作りに心血を注いだ、子と父、二代の静斎の障害を知っていただく機会といたします。
篠山焼創始者・今村静斎の生家―陶々菴 (土日祝のみ見学可能です)
開館時間10:00〜16:00
※開館日は、都合により変更する場合があります。事前にご確認ください。10/15(土)10/16(日)は都合により休館。
個人ギャラリーですので、訪問される際には十分なご配慮をお願いいたします。
住所:丹波篠山市西町64
お問合せ:090-7884-6657(今村 俊明氏)